重い槍と軽い槍

  

歩き続けると 分からないことが
空を覆うように 立ちふさがる
自分の道を 見失ったり
人の心も 掴めなくなったり

ある日もらった 二種類の槍を
誰かに渡そうと 投げかけてみた

重い槍放ち 心に刺さる
傷ではなくて 人の愛を知る
正しいことが 分からなくても
人を信じて 放ち続けていこうよ

困っている時は 些細な言葉で
苦しくなったりするんだ
人と人だから 自分のことばかりじゃ
ぶつかってしまうの それも当たり前だね

夢みたいなことより ほんとのあたたかさで
世界中の空を 包めたなら

軽い槍放ち 心に届かず
失うように 傷跡が付く
重ければいいわけじゃないけど
自分を信じて 重い槍背負っていこうよ

片手で持てる槍は みんな捨ててしまった
重くてもブレないほどの チカラと心だけ

重い槍放ち 心に刺さる
傷ではなくて 人の愛を知る
同情なんかじゃなく ただあたたかいもの
やっと分かったんだ それがそう ほんとうの
思いやりなんだ